「VB」はこうしてできた!
その1「ヴェルディと自分」
めっきり寒くなった2002年 10月のこと、僕はいつものように
読売ランド内にあるヴェルディグラウンドにてTOPチームの練習を見ている。
個人的に今ひとつパッとしないここ1年、学生を卒業して就職した会社を
4年間で辞めてから早一年。何もできない煮え切らない時を過ごしていた。
僕には夢がたくさんあった。学生時代、さもすれば叶ったかも知れない
その夢はことごとく自らつぶしてしまったことに25歳になってやっと気づいた。
何もできないまま時は過ぎ、当時の僕の一番の支えはランドであり、
東京ヴェルディ1969とサポーターズグループ ヴェルディスタだった。
それはもちろん今も変わってはいないが、週に2〜3日はランドに足を運び、
夢をかなえた選手達をぼんやりと眺めていた。
当時の平日のランドは多くて30人、たくさんの選手やフロント、サポーターと交流を持
たせていただき、現在の僕がここまでヴェルディというものを楽しめる基盤となっている。
試合のみの観戦だったら、ここまでヴェルディというものを
好きになってはいなかったかもしれない。
(おかげで現在はサポ歴2年というながら、ずいぶんと生意気な意見を
言わせてもらっていたりする・・・本当に感謝しています・・ありがとう!)
昔話になるが、10年ちょっと前、僕は中学生のころ、運良く何試合かの開幕当時のJを見ることができた。
当時のヴェルディは本当に強く、満員の会場とチアホーンが鳴り響く中、僕にとって強すぎるヴェルディはあまり
好きなチームではなかった。ヴェルディ戦の試合のチケットが友人のつてで手に入ると必ずアウェーで観戦していた記憶がある。
僕は昔からなんとなく「エンターテインメントに対して、出来上がったものに対するつまらなさ」というものを感じる人間である。
音楽にしろ、映画にしろ、演劇にしろ、だからだろうか?等々力に風が吹き抜けるくらいの人数になって、
J有数のサポーターの少ないチームとなったとき、自然と等々力に足を運ぶことが多くなった。
東京移転で自宅から近くなってからは気がつけば愛すべきチームということになっていた気がする。
今まで特定のチームを応援することなく、ゴール裏で雰囲気に任せて楽しんでいたサッカー観戦。
有名選手がぬけて、でも選手が本当にがんばっているのが伝わってくるものがあったのが一番の理由だろう。
何事にも一般的でなく、アンダーグラウンド的なものが好きだが、必ずメジャーになる要素を持っているものが
好きな自分(要するに先物買い)にぴったりとマッチするチームがヴェルディだったと言える。
ファンサービスのやさしさの中、やはり何万人という中から選ばれた存在であるJリーガーの芯の強さに、
2002年の僕はずいぶんと助けられた。僕は「ヴェルディが好きだ!」という気持ちは選手、サポーター、
フロントに自分が一番苦しい時期に救ってもらったからだ。だから、胸を張って声を出せるのだと思う。
「WE LOVE VERDY!」
VERDE-BIANCO
VERDY TOTAL SUPPORTERS
BELEZA,WOMEN'S JAPAN,VERDY VOLLEYBALL and more...